睡眠に問題を抱える約225万人の要介護高齢者~「睡眠薬を見直してもらいたい」ケアマネは4人に1人~

―ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査『CMNRメディカル』第18回―

全国のケアマネジャー9万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」(https://www.caremanagement.jp/)、全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:別宮 圭一)は、ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNRメディカル』にて睡眠障害に関するアンケートを実施しました。
■調査概要
調査名:CMNRメディカル(第18回) 「睡眠障害に関するアンケート」
期間:2020年10月30日~2020年11月3日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー
調査サンプル数:609名
調査方法:WEBアンケート

■調査結果(サマリー)
要介護高齢者にとって睡眠問題は、単に生活リズムを乱すだけでなく、認知症やうつ、夜間頻尿、転倒・骨折などといった、QOLを下げる疾患にも悪影響を及ぼす要因になります。

本調査では、全国のケアマネジャーを対象に、要介護高齢者の睡眠問題での受診状況や、睡眠問題がある要介護高齢者に対するケアマネジャーからの働きかけに関するアンケートを実施しました。

その結果、推計で約225万人の要介護高齢者が睡眠に問題を抱えており、ケアマネジャーの4人に1人が「睡眠薬の処方を見直してもらいたい利用者」を担当していました。また、ほとんどのケアマネジャーが「睡眠に問題がある利用者」の睡眠衛生を把握しているにもかかわらず、その情報を医療者に十分伝えられていないことが明らかになりました。

利用者の生活をよく把握しているケアマネジャーと医療者の連携がスムーズになれば、医療と介護の両方から睡眠問題の解決にアプローチできるようになると考えられます。これにより、睡眠に問題を抱える高齢者が、適切な治療やケアに最短で辿り着くことができるようになるのではないでしょうか。

医療者と利用者の間に立つことができるケアマネジャーには、要介護高齢者のより自然な睡眠改善を実現する医療介護連携の要として活躍することが期待されています。

■調査結果
本調査の結果、ケアマネジャーが担当する要介護高齢者のうち、3人に1人が睡眠に問題を抱えていることが分かりました。これは、要介護高齢者全体の約674万人1)に換算すると約225万人に上り、介護保険サービスを利用する高齢者(以下:利用者)の多くが睡眠の問題を抱えていると言えます。利用者の睡眠問題を解決するためには睡眠薬などの医療的なアプローチと、介護からの働きかけによる生活面の改善が必要であり、医療と介護が協働で解決していくことが求められます。
1)厚生労働省 介護保険事業状況報告(暫定)「第2-1表 要介護(要支援)認定者数 男女計(令和2年8月分)」

Q:今までに担当した睡眠に問題がある利用者のうち、何割に受診勧奨していますか?
Q:そのうち、何割が実際に受診しましたか?

まず、ケアマネジャーによる受診への働きかけについて見ていきます。
ケアマネジャーに、睡眠問題で利用者に受診を勧めたことがあるか尋ねたところ、51%が受診勧奨した経験を持っていました。さらに、受診を勧められた利用者の実に49.4%が実際に受診していることが分かりました。

しかし、睡眠の問題を年のせいなどにして本来必要な医療を受けられていない利用者がまだ残されている可能性が考えられます。今後、ケアマネジャーからのさらなる声掛けが期待されます。

Q:睡眠の問題でコロナ流行前から受診していて、今も受診している利用者の数を教えてください。
Q:睡眠の問題でコロナ流行前には受診していたが、受診しなくなった利用者の数を教えてください。

また、既に受診している利用者も、新型コロナウイルス流行の影響で受診を控えるようになっています。

実際に、コロナ流行前から睡眠の問題で受診していた利用者について、「7都府県2)」と「その他の地域」で受診の脱落率を比較しました。その結果、「7都府県」においては脱落率が7.6%となり、「その他の地域」の2.7倍になっていることが分かりました。

このことから、ケアマネジャーからの受診勧奨が必要な利用者がさらに増えていると考えられます。
2)2020年4月7日に緊急事態宣言が発令された東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、福岡県

Q:睡眠に問題がある利用者から、睡眠衛生について何の聞き取りをしていますか?

次に、ケアマネジャーによる医療との連携について見ていきます。
睡眠問題は、認知症やうつ、夜間頻尿、転倒・骨折などのような、要介護高齢者のQOLを下げる疾患にも影響を及ぼすため、利用者の介護生活を支援するケアマネジャーにとって身近な問題です。この睡眠問題を適切に解決するためには、ケアマネジャーが利用者の生活をモニタリングして得た情報を医療者に的確に伝えることが役立ちます。

ここで、状況把握の現状を見てみましょう。
ケアマネジャーの9割以上は、「睡眠に問題がある利用者」から睡眠衛生について何らかの聞き取りを行っていました。
しかし、その内容を見てみると、「寝室の快適さ(26.4%)」「寝具の快適さ(26.1%)」についての聞き取りをしているケアマネジャーは少ないことが分かりました。

Q:医療者に睡眠に問題がある利用者の情報として、何を伝えていますか?

続いて情報提供の状況について見てみると、ケアマネジャーの8割以上が、「睡眠に問題がある利用者」の情報を医療者に伝えていると回答していました。このことから、ケアマネジャーは、睡眠の問題に関して医療者との連携を図ろうという意欲が高いと考えられます。

しかし、「睡眠衛生」について伝えているケアマネジャーは約3割にとどまっていました。診察室では睡眠衛生(寝室の環境や睡眠に関わる生活習慣など)の詳しい聴取が難しい場合が多いため、利用者の生活をよく把握しているケアマネジャーが睡眠衛生の情報を的確に医療者に伝達することができるようになれば、利用者が最適な治療に最短でたどり着くための助けになると考えられます。

Q:担当利用者のうち、あなたが睡眠薬の処方を見直してもらいたいと感じている利用者は何人いますか?

また、ケアマネジャーは利用者の睡眠薬に対するニーズについても把握しています。
本調査では、ケアマネジャーの4人に1人が、睡眠薬の処方を見直してもらいたい利用者(平均2.3人/平均担当利用者28.3人)を担当していることが分かりました。

ケアマネジャーが利用者の生活・服薬状況やニーズを十分に把握し医療者に伝えることができれば、医療者から見た患者と介護者から見た利用者のギャップが解消され、個々の利用者に合わせた治療が可能になり、より自然な睡眠改善が期待できると考えられます。

睡眠問題を解決することは、認知症やうつ、夜間頻尿、転倒・骨折などのような、多くの要介護高齢者が悩まされている疾患にも良い影響を与えます。利用者の生活状況を把握し、医療者と利用者の間に立つことができるケアマネジャーには、医療と介護の両方から睡眠問題を解決するための連携の要としての働きが期待されています。

※具体的な項目や結果は調査レポートに記載しています。

■調査レポート販売のご案内
本調査結果を、詳細レポートとして11月17日より販売いたします。
上記掲載以外にも、
・現在処方されている睡眠薬への不満
・新型コロナ流行以降に、睡眠薬の服薬を中断した利用者数
・新型コロナ流行以降に、利用者を受診させたケアマネジャーの割合
・新型コロナ流行以降に、利用者を受診させた方法
・医療者に情報を伝えられていない理由
・ケアマネジャーはどれくらい睡眠の問題に取り組めているか
等の内容が、収載されています。

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専門サイト「ケアマネジメント・オンライン」に登録する、日本のケアマネジャー20万人のうち5割に相当する9万人のネットワークを『CMNRメディカル』では活用しています。
※ケアマネジャー(介護支援専門員)は、適切な介護サービスを受けられるように高齢者とその家族の支援をしており、医療と介護の連携の要を担っています。

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