持病の日ごろからの症状確認のほかに、次のような点もチェックして健康や栄養状態、食生活などの判断に役立てましょう。
気になることがあれば、医師や専門家に早めに相談しましょう。
体の様子
□体重に大きな変化はありませんか?
ここ1年くらいでの体重変動には注意が必要です。
意図的に減量しているわけではないのに痩せてきている場合は、問題があります。
□活動量に変化はありませんか?
このごろ外出の頻度が減った、うとうと寝ている時間が長くなった。
座ったり立ったりがおっくうになった等の変化はありませんか?
□疲れやすくありませんか?
座位(座った姿勢)を保っていられなくなった。
長く話していると息切れや疲労感が感じられる。
表情に生気がない、声が小さくなった・・・等の変化はありませんか?
□血液検査などに問題はありませんか?
・栄養状態の指標の一つである血清アルブミン値
・貧血の指標となるヘモグロビン値
・脱水の指標(血中尿素窒素値÷血清クレアチニン値)など
□歯や口の中にトラブルはありませんか?
虫歯や歯槽膿漏がある、入れ歯(義歯)が合わない、入れ歯をいれていない。
口内炎がある、などの問題はありませんか?
食事の様子
□食事はどれくらい召し上がっていますか?
間食も含めて1日に何をどれくらいとっているか、糖尿病や腎臓病などの疾患がある場合は、その食事療法指導に合っているかどうかのチェックをしましょう。
□食事を残すことはありませんか?
さまざまな原因が考えられます。
例えは、食欲がない、美味しく感じない、量が多い、食べにくいなど、いろいろな問題が考えられるので、それを探ってみる必要があります。
複数の原因がからんでいることもあります。
まとめ
以上のチェック項目を利用し、体調の変化の材料にしましょう。
また、体や食べ方の変化は、毎日一緒に暮らすご家族では気づきにくいことがあります。
ともに食事を囲むだんらんの中で、ときどき過去の様子と比べてみましょう。
また、時折訪れる家族や親せきの方々の観察もとても参考になります。