「介護はある日、突然、始まる」とはよく言われる言葉だ。元気なはずの親が脳梗塞で倒れたり、転倒して歩行困難になったり・・・。
突然、直面した親の介護に冷静さを失う人は多い。何をすればいいかわからず、混乱状態に陥るからだ。しかも、我が国の福祉は「自己申告制」。介護保険だけはブン取るのに、向こうからは決して救いの手は伸ばしてくれない。3歳児健診のように自動的に「施設入所のご案内」なんてくるワケもない。
つまり、何をするべきなのか?
サンタじゃないんだから、待っていては一生来ない介護サービス。さあ、自ら、動こう!
まずは介護保険の申請だ。介護保険は00年度からスタートしたが、この20年で見直しを繰り返し、その複雑さはお墨付き。素人には難解な制度であるが、文句を言っても介護は「待ったなし!」。
親の住まいの市区町村に要介護(要支援)認定の申し込みをするのが「いの一番」の仕事になるが、どうせやるなら、制度は賢く利用したい。
介護は情報戦、掴め、蜘蛛の糸!
8月20日発売の新刊『親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ~増補改訂版』(鳥居りんこ著、双葉社)は「想定外だらけの介護」の賢い乗り切り方を伝授したもの。
もし、子の負担軽減のために、介護認定をより重くして欲しい場合。ほんのちょっとのテクニックで親も子も助かる「裏技」はあるというのだから驚きだ。例えばーー、
・認定のための訪問調査では、必ず子が付き添うべし
・認定調査員には、介護にかかる具体的手間と回数を訴えるべし
・要介護認定には医者のお墨付きが効く
などが挙げられる。
さらに、介護はケアマネ次第。「悪いケアマネVS.良いケアマネ」で介護は天と地ほども違うという恐ろしい解説付き。よって、その人選は本当に大事になるという。
このチェックポイントは「家族との相性、ケアマネのフットワーク・信念・人脈の豊富さ」など、多岐に渡るので、ここはあらかじめ理解しておきたい部分だ。
また、認知症の進行などで施設介護を検討する際には、どこかで耳にしたことがある「特養」がまず頭に浮かぶが、入所は激戦。施設の中では一番リーズナブルで、しかも、日常生活全般で手厚い介護を受けられるために人気が高いというのが理由だが、「特養」に入るにも、知っておきたい「裏技」があるのだ。
例えば、「何が何でも特養に入所させたい」ならば「志望理由に逼迫状況を訴え」「ショートステイを頻繁に利用して顔を売る!」などのいくつかの㊙テクニックの駆使で願いが叶いやすくなるという。
このように介護の世界にも「蛇の道は蛇」的、道がある。
本文中に登場する著者のケアマネ友人の言葉「りんこ、介護はお金よ!施設もお金。介護に安かろう、良かろうはないからね!」という言葉が重い。
だが、たとえ少々フトコロが寂しかろうと、賢く明るく乗り切る秘策は、確かにある――求めさえすれば。
「知らなかった!」と泣く前に、ぜひ本書で数々の介護裏ワザをマスターしておこう。バカを見ないためにも。
【書誌情報】
書名 親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ
著者 鳥居りんこ
発売 双葉社
発売日 2021年8月20日
判型 四六判並製
定価 1485円(税込)
【主な内容】
第1章 何も知らない私は介護偏差値30!介護申請手続き編
第2章 天国か地獄かケアマネ次第!ケアマネージャーと四人五脚編
第3章 りんこは見た!老人病棟の現実編
第4章 私は母にとって永遠の付属物?母にマジ切れ寸前編
第5章 ケアマネ友人が教えてくれた!介護施設の賢い選び方編
第6章 もう、ここっきゃなくね!?「終の棲家」巡りの旅編
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31643-8.html?c=31599&o=&
【出典】PR TIMES
【参考URL】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000260.000014531.html