誤嚥性肺炎の予防法
呼吸機能がよく働いていれば、力強い咳で誤嚥したものを吐き出せます。
呼吸筋は使わないと機能が低下しやすいので、深呼吸など胸を広げる運動を取り入れましょう。
深い呼吸を意識する
- 鼻呼吸でゆっくり深呼吸(腹式呼吸も効果的)
- 猫背は肺を押さえつけてしまうので、背筋を伸ばすことを意識する
- うまく深呼吸ができないときは、胸を開いたり、肩を回したりすると良い
お口のケア
お口のケアが不十分だと、細菌が付着した飲食物や唾液を誤嚥して肺の中で炎症が起こりやすくなります。
口の中は綺麗にしておきましょう。
口の中を清潔に保つ
- 歯だけでなく、舌、歯茎、頬、上あごなどの汚れも見逃さない
- 入れ歯のかた、歯が無いかたも、お手入れは忘れずに
- 夜は口の中の菌も繁殖しやすいので、寝る前のお手入れはしっかりと
食事の際の工夫
食事の際、少しの意識づけや工夫で、飲食物を飲み込みやすくなることもあります。
食べる時の姿勢や角度に気を付ける
- 体や顔が傾かないように、クッションやタオルなどを使って支える
- アゴを引いて前かがみの姿勢を取る
交互嚥下を実践してみる
- 口の中に飲食物が残ってしまう方は、嚥下がしやすい飲料なので残留物を流し込む(交互嚥下)も実践してみましょう。
栄養状態を良くしておく
- 低栄養や脱水から抵抗力が低下すると肺炎が起こりやすくなるため、毎日の食事で不足がちなビタミン・ミネラルなどの栄養をバランスよく摂りましょう
※本予防法で必ず誤嚥性肺炎が予防できるわけではありません。
かかりつけの医師、看護師、薬剤師、栄養士などに相談して行うようにしてください
誤嚥性肺炎の予防にあらかじめとろみの付いた飲料